[Hum Genet] 準一卵性双生児(女と女と男の子) 

1+2=3じゃないらしい。1+2=2になる。
米国にいる不思議な双子は、一人は見た目に男の子。
もう一人はいわゆる両性具有。1つの卵子に2つの精子が受精して生まれたとみられる珍しい双子ちゃんが存在するのである。

:idea: 教科書的にはひとつの卵子にはひとつの精子しか受精できないはずだが、1%ほどの確率で二つの精子が受精することがある。しかし、それが順調に育って生まれる確率はほぼゼロに近い。ところがそんな常識は米国で生まれた双子には通用しないらしい。

:?: Banner Good Samaritan Medical CenterのSouter VLらは、出生時の外性器異常をきっかけに、双子ちゃんの皮膚細胞を用いて遺伝子を解析した。その結果、赤ちゃんたちはX染色体を二つもつ女性の細胞を持っていただけでなく、身体のほかの細胞にはXとYの染色体をもつ男性の細胞が混在する「キメラ」であることが分かったのだ。

二人のキメラ細胞の混在頻度はそれぞれ異なり、組織間でも異なっていた。今回の双子ちゃんは、ひとつの卵子に二つの精子が受精し、その後二つに分割されて双子になったと推測される。

【BBC】
Semi-identical twins discovered
【PubMed】Hum Genet. 2007 Apr;121(2):179-85. 
A case of true hermaphroditism reveals an unusual mechanism of twinning.

8-O 世の中、なんでも例外があるものですね。