[Am J Med] 握力が強い中高年は病気にも強い

「年の割には握力が低いですね」
健康診断でこんなことを言われたならちょっと注意かもしれない。

:idea: 広島での原爆被爆と加齢による筋力低下の関連を調べるコホート研究(AHS:the Adult Health Study cohort)の一環で行われた調査結果から、握力が強い人ほど病気にも強いことがわかったそうだ。

 

:?: 放射線影響研究所の佐々木らが「Am J Med」誌の4月号に報告したところによると、男女4912名(男1695名、女3217名、測定時は35歳~74歳)のうち1999年までに亡くなった人たちの握力を5段階に層別し、握力と死亡率の関係を調べた結果、平均的な握力の者に比べてもっとも握力が強い集団の死亡率は約半分(相対リスク:0.52)であることがわかった。

握力が5キロ低下するごとに男女とも何らかの病気による死亡率は1割高くなったそうで、握力が強ければ全身の筋力も強いと推測される(そうかな?)。こうしたことから、加齢に伴う筋力低下は握力に反映され、握力は中高年の全死亡率の予測因子になると考えられた。

【PubMed】Am J Med. 2007 Apr;120(4):337-42.
Grip strength predicts cause-specific mortality in middle-aged and elderly persons.

8-O 健康診断で体力測定をすると僕の体力年齢は実年齢より10歳若い。

ところが、握力に関して言うとちょっとダメ。決してダメダメではないが、年齢平均より5キロほど低いかもしれない。ありゃりゃ・・・

柔軟性と握力測定の成績が悪い僕は、ちょっとした死のリスクをもっている?