あらゆる動物が睡眠を必要とし、我々は人生の3分の1を睡眠に睡眠に費やさねばならない。多くの科学者が睡眠について議論を重ねてきているが、いまだ分からないことは多い。
今回、Rochester大学の研究チームが睡眠の新たな働きを解明することに成功した。
彼らは、マウスを用いて脳脊髄液の量を調節する神経膠細胞の働きを調べた。マウスにおけるテトラメチルアンモニウムの拡散と二分子イメージングのリアルタイム評価により、脳脊髄液はマウスが寝ている時に60%増加し、しっぽを触るなどして睡眠を妨げると脳を流れる脊髄液の量が減ることがわかった。また、アルツハイマー病の原因と考えられるベータアミロイドを脳に注入したところ、睡眠時には覚醒時の2倍の速さで脳脊髄液によって老廃物が除去された。
著者らは、脳からの老廃物排泄には膨大なエネルギーを必要とするので、神経細胞が活発に活動している間は老廃物除去が出来ず、睡眠時の脳が休憩している間に老廃物が洗い流されるのだろうと考えている。
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Science 18 October 2013: Vol. 342 no. 6156 pp. 373-377 DOI: 10.1126/science.1241224
http://www.sciencemag.org/content/342/6156/373.abstract?sid=e9d05934-5e92-4be6-96f8-69972bed8800
Sleep: The Ultimate Brainwasher?
http://news.sciencemag.org/brain-behavior/2013/10/sleep-ultimate-brainwasher