すてき！
彼の声って、太くて低く、しびれるわ～！
あら、幻滅。格好いいと思ったのに、声が甲高くてがっかり。
声によって異性の魅力が変わることは少なからずあるものだが、マクマスター大学（カナダ）の研究者David Feinberg氏によれば、「太くて低い声は、ちょど孔雀の雄がきれいな羽を持っているようなものだ」のだそうだ。
同氏らの研究グループでは、以前の研究で、女性は、低い声の男性ほど健康で力強く魅力的だと感じるのに対し、男性は、高い声の女性ほど魅力的に感じることを報告している。
今回、彼らは、避妊が行われていないタンザニアの狩猟採集民族の男女を取材し、録音した声の高低を分析したところ、子供の死亡率に差はなかったものの、声が低い男性ほど多くの子供を持っていることをBiology Lettersに報告した。
もし我々の先祖がタンザニアの人々と同じようにして繁殖をしてきたのだとしたら、男女で声が違う理由のひとつの説明になるかもしれないと語っている。
▼【EurekAlert】If you want more babies, find a man with a deep voice
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-09/uoc–psc092407.php
▼【MacMaster University】Study finds that men with deep voices have more children
http://dailynews.mcmaster.ca/story.cfm?id=4928
▼【Biology Letters】Voice pitch predicts reproductive success in male hunter-gatherers
http://www.journals.royalsoc.ac.uk/content/t42638t632615745/
はてさて、低く渋い声によって女性にモテモテになれればよいのだが、単に精力が強く妊娠のチャンスに強いだけかもしれない。タンザニアでは一夫多妻制がとられていると思うが、妻の数は声の高低でどうだったのだろうか？
しかし、声変わりの時期、男性ホルモンの働きにより声が低く男性化していくことを考えると、低い声を持っていることは、いわゆる男性らしい特徴を備えていることにもつながることなのかもしれない。