人は見た目が9割などという本も出ているように、他人に魅力的に感じられるかどうかは仲良くなるのに大切だ。しかも、最新研究によると見た目の判断は瞬時に行われる。
フロリダ州立大学の心理学者Maner JKらは、大学生を対象に顔写真を見てもらい、1秒見た後他のものに視線を移すように求める実験を行った。その結果、被験者が顔写真を魅力的と判断するには0.5秒しかかからず、魅力的な顔は、規定の1秒が過ぎた後でも0.5秒長く凝視されることも明らかになった。
また、独身者(社会環境として制約を受けていない者)は異性に関心を持つ傾向がある一方、パートナーのいる人は、性的魅力の高い同姓に対して自分のパートナーの浮気を警戒しつつ注意を向けたという。
▼【PubMed】 J Pers Soc Psychol. 2007 Sep;93(3):389-401.
Can’t take my eyes off you: Attentional adhesion to mates and rivals.
顔写真を使ったこのようなテスト結果、話題として面白いけどどのくらい信憑性があるのだろうか?日本に比べて欧米の人々の方が性的魅力を見かけで判断する傾向があるように個人的には感じているのだが、この結果、アジア圏の人々に当てはまるものだろうか?
いずれにせよ、ルックスのよしあしは社会生活上で大きな価値判断の基準を与えるものであることは間違いないだろう。