フランスの研究チームが約7,000名(女性 4,197名、男性2,820名)の高齢被験者を対象に4年間にわたり認識能力とカフェイン摂取量を測定した結果、コーヒーの摂取が1日1杯未満の女性に比べて、3杯以上の女性では記憶機能の低下が大幅に抑制されており、65歳では記憶力低下が30%、85歳以上では70%以上抑制と、年齢が高くなるほどカフェイン摂取の影響は大きいことがわかった。
こうしたカフェインの影響は、年齢、教育、障害、うつ、高血圧、薬剤、心疾患や慢性病など認知機能に影響を及ぼすと考えられる要素で調整しても存在していた。なお、本研究結果では、男性においてカフェインの効果は認められておらず、また、女性の認知症の発症率が低いということでもない。
研究グループは、カフェインが精神刺激物質として認知機能低下抑制に働いたとみており、男性よりも女性の方がカフェインに敏感に反応したのかもしれないと推測している。
▼【NewsWise】In Women, Caffeine May Protect Memory
▼【PubMed】Neurology. 2007 Aug 7;69(6):536-45.
The neuroprotective effects of caffeine: a prospective population study (the Three City Study).
勝手な推測の域をでない個人的見解だが、記憶力テストにおいてお茶のみ習慣がいい方向に働いていたということであって、日常の活動度がお茶を飲む習慣ということに表れているとは考えられないだろうか?