厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」において、40―69歳の6,162名(男46,023名、女50,139名)について、コーヒー摂取と大腸がんの関連を調べた結果、コーヒーをほとんど飲まないグループに比較して1日3杯以上のコーヒーを摂取する女性では、浸潤性結腸がんのリスクが56%低いという結果が得られた。
追跡期間は10年半にわたり、大腸がんを発症したのは1163名(男性726名、女性437名)であったが、コーヒー摂取と大腸がん予防の関連がみられたのは、女性のみであり、男性ではコーヒー摂取と大腸がんの関連は認められなかった。
研究者らは、喫煙と飲酒が大腸がんへの影響が強いため、男性ではコーヒー摂取の影響が現れにくかったものと考えている模様である。
▼【PubMed】Int J Cancer. 2007 Sep 15;121(6):1312-8.
Coffee consumption and risk of colorectal cancer in a population-based prospective cohort of Japanese men and women.