少し前の記事になってしまうが、New Scientist誌に英語学術論文の「言い回し」が盗作されており、犯人はイギリス圏以外の言語を使う人たちだという記事が載っていた。
the journal Biomaterials誌の編集長、デイビッドウィリアムズ氏がNew Scientist誌に語ったところによると、自分自身4回盗作に出くわし、そのうち2件は丸写しであり、著名な研究機関の研究者による盗作もあった。そして「こうした盗作問題は増加している」そうで、中国の科学出版が活況を示す傾向にあることとの関連を指摘している。
▼【New Scientist】
Scientists steal turns of phrase from other papers
自分が書いた文章が見ず知らずの他人に「そのままの形」で使われているのを見かけたならば、ショックを受け盗作だと感じるのもよくわかる。また、確かに、英語に不慣れな我々アジアの研究者は、英語論文を書くときに英語を母国語とする人々が書く文章を参考にすることが多い。言い回しの丸ごと借用は、確かにいただけないことだ。
しかし、中国を引き合いにだすところに少し偏見を感じたのだった。個人的には、英語を母国語とする人が書く説得力ある科学論文をまねすることは、それほど悪いこととも思えないのだが・・・(当然、丸写しは論外!)。