IT技術革命の波は次から次へと押し寄せてきます。
皆さんは、医科学情報の収集にどのようなツールを使っているでしょうか。
本稿では、最近気になった情報検索ツールを二つ紹介したいと思います。
■エダンズ社による論文作成支援サービス”Journal Selectorβ版”
どのジャーナルに投稿したらいい？こんな質問をよく受けます。
投稿先を探すに当たっては、過去に類似の研究を取り上げているかどうか、その雑誌の好きな話題は何なのかなど、雑誌のレベルと傾向を把握することが大切です。
このサービスでは、論文の抄録、description、またはテキストを入力すれば、18,000誌の中からその論文を発表するに相応しいジャーナルを選択してくれます。著者向け迷い解決支援ツールとしてなかなか役立つもののひとつでしょう。
http://www.edanzediting.com/journal_advisor
Edanz Journal Selector Helps Authors Overcome Publication Barriers ? resourceshelf
■ エルゼビア社による医療情報検索サイト”ClinicalKey”
時間にゆとりのない医師が、正確で的確な医療情報を入手できるようエルゼビア社が立ち上げたサイトです。まだ、アナウンスのみで一般利用は開始されていないようですが、コンテンツには
テキストブック700点、有力医学ジャーナル400誌、専門解説書、MEDLINEの抄録、第三者の厳選誌などがラインアップされ、クリックひとつで医療チームと情報共有できる仕組みを備えています。
http://keyconnect.clinicalkey.com/KeyConnect/html/HomePage.html
■ 論文が改訂･修正された場合に、その更新状況がわかるサービス”CrossMark”が稼動しています。オンライン論文に付与されたロゴをクリックします。
CrossMark? Update Identification Service Launches to Alert Readers to Changes in Scholarly Content ? CrossRef 2012/4/27
http://www.crossref.org/01company/pr/news042712.html
■ マイクロソフト社の検索エンジン”Bing”が、検索結果にオンライン版ブリタニカ百科事典のコンテンツを表示するようになっています。
Bing introduces New Britannica Online Encyclopedia Answers ?
http://www.bing.com/community/site_blogs/b/search/archive/2012/06/07/bing-introduces-new-britannica-online-encyclopedia-answers.aspx