やだ~!納豆が売り切れてるわ!
また、あの番組のインチキに引っかかってる・・・
人々は、科学的に示されたと言われると、それが科学的な実験かどうかなど考えもせず、容易に信じてしまう傾向がある。
世界を震撼させた韓国のファン教授がクローンES細胞を捏造した事件は尾を引き、科学的根拠の信頼性が今、大きく揺らいでいる(のかもしれない)。少なくとも、科学界のデータ捏造への関心は高く、日本で話題になっている関西テレビの「発掘あるある大事典」捏造事件は、科学専門誌Natureでも取り上げられるほど、大きな反響を呼んでいる。Nature編集部は関西テレビの犠牲者を探し出し、「発掘あるある大事典」が捏造していた問題を取り上げ、Nature@Newsに報告を寄せている。
Newsでは、味噌汁のダイエット効果(H6年2月放送)でコメントを捏造された研究者が登場し、自分が発言していないことをさも自分が発言したかのように見せかけられ、”あの内容”は不正確だと語っている。また、実験データの改ざんもあったことや、現在、番組が打ち切られ、全520回全ての番組を再検証していることが報じられている。背景には、テレビ業界の視聴率至上主義が存在することも指摘されている。
▼【Nature@news】
Japanese TV show admits faking science
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あるある大事典のニセ実験と洗脳
科学を大衆化するとなかなか楽しいものになる。しかし、そこにうそがあっては困ったものである。データ捏造は科学に携わるものとして最も行ってはならないことだが、研究者が捏造を行わずとも、それが伝わるときにゆがめられていたのではお話にならない。
真偽が不確かな時代。
情報があふれかえる時代。
自己判断できない人が増えている時代。
情報の海におぼれないための確かな船がほしいものである。