[Washington Post] 子宮移植の試み

腎臓、肝臓、心臓ときたら次はなんだい?

手や顔かな~
脳は難しいけど、子宮ならどうだい?
うん、やってみよう!

移植技術は進歩して、次から次へと可能性を求めて度を越した医療が行われていく。

ワシントンポストが報じたところによると、ニューヨークの病院で子宮移植が計画されているらしい。これまでにサウジアラビアで子宮移植が行われたことがあるそうだが、そのときは失敗に終わっていたのだとか(へえ、そんなことがあったのか!)。

専門家から「倫理的に問題がある」と指摘する声もあがる子宮移植だが、ニューヨークの病院では、倫理委員会を通過したらしい。成功すれば、病気や事故で子宮を失い、自分での出産をあきらめざるを得なくなった女性が、自らのおなか(自らというのだろうか?)で子供を生むチャンスを与えるものである。しかし、移植した子宮が機能しなければ、当然、サウジアラビアの例のごとく、母子ともに危険な状態が予想される。

今回の計画では、死者から提供された子宮を移植して安定した状態を確認した後、体外受精で得られた受精卵を子宮に戻し、出産は帝王切開で行うことを考えているようだ。そして、ほかの臓器の移植と違うのがここからなのだが、なんとまあ、子供を生み終わった後は(もういらなくなった)子宮を除去してしまうのだという。

【Washington Post】
First U.S. Uterus Transplant Planned
【ScienceDaily】
Doctors plan first U.S. womb transplant

8-O まあ、理にかなっている方法ではあるが、「なんだかな~」と、なんともいえない複雑な気持ちにさせられる。