知の冒険で以前に取り上げた世界初の顔面移植の話題だが、その術後経過についての報告が出ていた。犬に噛まれて顔の下半分をかじりとられたフランス女性は、手術から一年が経過し、顔組織は温感と触感を取り戻し、この間、拒絶反応は2回あったが、拒絶反応も薬によってうまく抑えられているということである。BBCに写真が掲載されている。
【BBC】Face transplant woman can smile
世界初の部分顔面移植手術の担当外科医は「彼女がちょっと化粧すれば、もう、傷跡に気づかれる事無く外出することができる」と語っている。
そして、彼女は問題なく飲み食いし、相変わらず、タバコを吸っているそうだが、記事中にわざわざ、「タバコを吸っている」と出てくるところが面白い。移植後の皮弁生着にタバコは非常に良くないことは常識であり、それが分かっているのにやっぱりタバコをやめられないということか。