[New Engl J Med] 減量の長期維持にはホルモンレベルの維持が必要

Long-term persistence of hormonal adaptations to weight loss
diet-hormonal adaptations

メルボルン大学のPriya Sumithran氏らがNew Engl J Med誌の2011年10月27日号に報告したところによると、体重低下に伴う代償的な食欲亢進状態は1年以上にわたって持続するらしい。

研究者らは、糖尿病ではない肥満者50名を対象に10週間の超低カロリーダイエットを実施し、体重減少前と

10週後、62週後にレプチンやグレリン、ペプチドYYなど体重増加促進にかかわるホルモン1年にわたって追跡調査をした。

結果、減量をした患者(平均13.5±0.5Kg)では、1年後もレプチン(食欲抑制)、ペプチドYY(食欲抑制)、コレシストキニン(食欲抑制)など食欲抑制にかかわるホルモンは減少し、グレリン(食欲亢進)、胃抑制ポリペプチド(インシュリンの分泌促進、食欲亢進)は増加し、飢餓感はあいかわらず1年後にも観察されることが分かった。

肥満の再発を予防するには、これらのホルモンをターゲットにした長期戦略が必要だと思われます。

PMID: 22029981
N Engl J Med. 2011 Oct 27;365(17):1597-604.
Long-term persistence of hormonal adaptations to weight loss

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1105816