がん患者の生命力には、気持ちの持ち方が少なからず影響しているのではないか。常々、そのように感じてきたが、何事も目標を明確にして取り組むことは、目標を達成するために重要なことなのだろう。
Areej El-Jawahri氏らがジャーナル・オブ・キャンサー(JCO)誌に報告したところによると、
悪性の神経膠腫が進行した患者50名を対象に、その治療目標をただ言葉で説明するだけのグループと、説明の後にビデオを見せるグループに無作為に振り分け、治療介入の効果を評価した結果、ビデオを見せた患者ではより適切なケアが受けられ、心肺蘇生の頻度は低いことが明らかとなった。また、患者自身が終末期の治療に対する判断をする際も、ビデオを見ていたグループの方が適切な判断が出来ていた。
⇒PMID: 19949010
J Clin Oncol. 2010 Jan 10;28(2):305-10. Epub 2009 Nov 30.
Use of Video to Facilitate End-of-Life Discussions With Patients With Cancer: A Randomized Controlled Trial.