[Science] 朝型人間の脳は夜に弱い

Liege大学(ベルギー)のSchmidt Cらは、機能的磁気共鳴画像を用いた脳画像研究から朝型人間と夜型人間の違いを探る研究を行った。

15名の夜型人間と16名の朝型人間を対象に睡眠検査室で連続2晩過ごしてもらい、時間を4時間ごとに区切って睡眠パターンを調査した。持続的な注意を要する作業を課したところ、朝の作業に違いはみられなかったが、夜のテスト(絶対的な時間ではなく、およそ起床後10.5時間)において、朝型と夜型では違いが認められた。

起きている時間が長くなるほど、注意力に関与する脳領域は低下し、眠気を感じることが多くなる(これを睡眠圧力sleep pressureが増加したと呼ぶ)わけだが、夜型では朝型人間に比較して作業効率の低下は少なく、朝型と夜型の行動の差には、睡眠圧力を調整する脳領域と概日リズムの相互作用に違いがあることがわかった。

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Science. 2009 Apr 24;324(5926):516-9.
Homeostatic sleep pressure and responses to sustained attention in the suprachiasmatic area.

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