禁煙が難しい糖尿病患者

糖尿病患者は集学的禁煙プログラムの他の参加者よりも禁煙率が著しく低いという結果が、North Shore Long Island Jewish Health Systemのタバココントロールセンター(ニューヨーク州グレートネック)のVirginia Reichert, NPにより報告されたそうだ。

▼【Medscape】Diabetics Have Harder Time Quitting Smoking Than Other Smokers

糖尿病患者では高血糖が理由で禁煙しにくいのかどうかは、わからないそうだ。


 

最近、禁煙しにくい遺伝子が見つかったり、糖尿病が必ずしも本人の自堕落な生活に関係しないと言われるようになってきたが、そうはいってもこの話を聞いてふと思ってしまったことがある。
僕の周りの糖尿病患者は、ちょっと食生活がだらしない。本当に糖尿病患者が禁煙しにくいのだとしたら、それは我慢が出来ないひとが糖尿病になりやすく、意思が弱いから食生活も改善できないし、タバコも止めれないだけなのでは?

糖尿病が怖いのは、ご存知の通りその合併症である。結局のところ、糖尿病も喫煙も身体に悪いと分かっていながら、今現在の自分に問題が生じていないためピンとこないのだろう。インテリジェンスの高い人のほうが低い人より血糖コントロール状況が良いというのは、分かる話である。

目標を立てるとき、その動機付けがはっきりしていればいるほど、目標達成への道は近くなることだろう。だとすれば、糖尿病合併症予測ソフトなんてのも新たな糖尿病治療手段のひとつとして面白い。

 

読売新聞:糖尿病合併症発症確率を算出して治療へ自覚促す
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/saisin/sa3a0701.htm (リンク切れ)

「ピンとこないものを、容易に想像できるようにする」

こんなところに新たなビジネスチャンスは無いだろうか?そんなことを考えた。