[Nature] ヘビの文節時計は早く進む 

クネクネクネ・・・・・・・・
とぐろを巻くヘビの椎骨(繰り返し構造である体節)は300個あまりある。
ゲロゲロゲロ・・・・・・・・
カエルの椎骨数は10個と少なく、体節の数は動物種によって大きく異なっている。
ちなみに、ヒトにおいても脊椎の数には個人差があるとされる。

:idea:スタワーズ医学研究所のC Gomezらは、体節の数を制御する機構を探るため、ゼブラフィッシュ、ニワトリ、マウス、コーンスネークの胚における体節形成を比較した。

その結果、いずれの動物種でも胚発生初期の体を体節に分割する速度と発生の全体速度との間のバランスに依存して体節の数が決定する仕組み(CW:clock-and-wavefront)が備わっていることが確認された。体節形成は未文節中胚葉がまず大きくなってから徐々に縮小し、消えていくという過程によって起こっていた。

しかし、動物種によってCWのバランスは異なり、ヘビの胚ではほかの羊膜動物に比べて分節時計の速度が発生速度よりも早く、小さいサイズの体節が多くつくられていた。

PMID: 18563087
Nature. 2008 Jul 17;454(7202):335-9. Epub 2008 Jun 18.
Control of segment number in vertebrate embryos.