いかに肥満が悪者か!
膨大なレポートを一言でまとめると、「肥満が悪い!」に行き着いてしまう。
International Obesity Task ForceのPhilip T. James博士は、全537ページに上る膨大な報告書「Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer」を簡単に一言でまとめると、肥満が癌のリスクとしていかに大きなものであるかを物語っていると語っている。
肥満というと、かなり太っているイメージを抱く人も多いだろうが、太りすぎていなくても必要以上に重いとすれば、それは既に癌のリスクにつながるらしい。
彼らが行った解析は、7,000件の研究を解析対象としたものであり、癌リスクの指摘にとどまらず、10項目の注意事項も挙げている。以下、癌のリスクを減らすための10か条を要約する。
◆癌のリスクを減らすための10か条
1) 正常体重範囲内でやせた状態を保つこと。
2) 少なくとも30分の適度な運動を毎日行うなど、日常生活の一部として
体を動かすこと。
3) 高エネルギー食品、甘味飲料、ファーストフードを控えること。
4) 植物性食品を多くとり、精製でんぷん質の食品は制限すること。
5) 赤味の肉(牛肉、ラム肉、豚肉)をとりすぎない事<週510g以下>。
6) アルコール飲料は控えること。
ただし、適量摂取(男;1日2杯、女;1日1杯)はよし。
7) ナトリウム摂取は1日2.4g以下にすること。
8) 癌の予防に食事サプリメントは推奨されない。
現在のところ、サプリメントで癌が減る証拠はない。
特定のひとに対して
9) 母乳育児は推奨される(母子ともに癌リスクから守る)。
10)癌を克服した人は、専門家の栄養管理を受け、食事、体重、身体活動に留意すること。
▼【WebMD】Extra Weight = Extra Cancer Risk
▼【American Institute of Cancer Research】Recommendations for Cancer Prevention
▼【Summury】WORLD CANCER RESEARCH FUND GLOBAL NETWORK<pdf>
なにをかくそう、かく言う僕も健康診断上では肥満である(それに気がつき、最近ダイエットに励んでいる)。
太っていてはダメなのだ。