[J Agric Food Chem] モクレンの樹皮入りガムは口臭予防に効果あり

くっさ~!
あいつのそばに行くと口臭が強くてかなわんぜ。

口臭の問題は、本人だけでなく周囲にも悪影響を及ぼすため、出来ることなら避けたいものである。口臭は口腔内に住むバクテリアたちがたんぱく質を分解する際に悪臭を放つ硫黄を作ることで生じる。科学者たちは口臭の原因となるバクテリアを除去するため、それを抑える抗菌剤の開発に取り組んできたが、抗菌剤には副作用があり、口腔ケアには適していなかった。

今回、チューインガムメーカーの研究者らは、中国漢方で発熱や頭痛、ストレスの薬として伝統的に使われてきたモクレンの樹皮に注目し、モクレンの樹皮をチューインガムに混ぜ込んだミントガムを作って被験者に昼食後に食べるように依頼した。

そして、口腔内のバクテリアを測定したところ、口臭の原因となるバクテリアの減少が確認されたそうである。

【PMID: 17949053】J Agric Food Chem. 2007 Nov 14;55(23):9465-9.
Compressed Mints and Chewing Gum Containing Magnolia Bark Extract Are Effective against Bacteria Responsible for Oral Malodor.