危ない!
道路に飛び出そうとする子供が危ないだけじゃない。
幹線道路近くに住む子供は、例え健康そうにみえても実はリスクをおっている。
科学誌LANCETに南カリフォルニア大学の研究者らが報告したところによると、主要幹線道路から500メートル以内の地域に住む子供たちは、肺機能の発達が悪いらしい。
最近の研究で、大気汚染はたとえ健康な子供であっても肺の発達には悪影響をもたらし、喘息など肺疾患のリスクにつながることがわかってきている。
今回、研究者らは3,677名の子供について、10歳から肺が十分に発達する18歳まで、住居や喫煙の有無など環境因子と肺機能の関係を毎年調べた。その結果、幹線道路から500メートル以内に住んでいたとき、それ以上離れた場所に住んでいたときよりも18歳時点での肺機能は低いことが明らかになった。しかも、肺機能は、喫煙などの他の危険因子があったときですら、幹線道路に近い子供でより低下していたそうである。
研究者らは、自動車やバイク、大型トラックからの排ガスが悪者だとBBCに語っている。
排ガス中のオキシダント(酸化物)が肺機能発達を妨げる原因だと見られる。
▼【BBC】Vehicle fumes ’stunt lung growth’
▼【Lancet】
Effect of exposure to traffic on lung development from 10 to 18 years of age: a cohort study