
あ、怒ってる!
いや、こっちは笑っているぞ。
怒っている顔は誰も見向きもしてくれない論文、笑っている顔は多くの論文に引用されてハッピーな状態を示す。
人は、非常に微妙な表情の違いを読み取る能力を持っている。そこで、表情の違いを論文の位置づけの違いに置き換えてビジュアル化したのが、Pubmed Faceoffである。
今回、紹介するサービスは、Chernoff Facesという可視化テクニック(眉毛や鼻の大きさなど異なった特徴を利用して「何か」の違いを表すのにうまく利用できる)を用いて、論文の価値を人の顔の表情で表し、検索結果とともに表示しようという試みである。
性別や人種の違いはランダムに表示され、論文の質とは無関係である。
眉毛の位置が上にあるほど引用数が多いことをあらわし、論文が発行されてからの期間が長いほど、高齢に表示されている。
▼Pubmed Faceoff
http://www.postgenomic.com/faces/index.php
http://network.nature.com/blogs/user/euan/2008/06/09/pubmed-faceoff
今回紹介したサービスは、EnginefactorsとScopusをmashupさせて完成したものである。
作者自身も指摘しているようにヨーロッパ系の男性が多いように思うが、なかなか面白いサービスだと思う。
痩せたり太ったり、髪の毛が長かったり短かったりと、さまざまな顔の特徴を論文評価に当てはめてビジュアル化していけば、さらに面白い表情を作り出すことも可能だろう。