PatientsLikeMeは、非常にユニークで面白い試みだと思う。
辛い病気を経験したとき、こんなにつらいのに医者はわかってくれない。自分だけがなぜこんなことになっちゃったんだ!ほかのみんなはどうやってこの病気の治療に取り組んでいるのだろう?などと思うことがあるかもしれない。
PatientsLikeMe
▼PatientsLikeMe
http://www.patientslikeme.com/
PatientsLikeMeでは、自分と同じ病気の仲間を探し、お互いの経験を伝え分かち合うことができる。このサイトが面白いとおもうのは、よりよい治療を見出すために患者自身の声をより反映できる点にある。
症状レポートの項目では、患者が訴える症状ごとにどのような病気の人がどの程度の頻度で症状を訴えているかが把握できる。そして、治療レポートでは、サプリメントや市販の道具なども治療の中に含まれており、効果もないのに使われるサプリメントや適応症でもないのに使われている薬剤もレポート対象となっている。
日本の医療界では適応症を持っていないのにスタンダードとして使われている薬がいかに多いかということを、ある疾患の治療薬についてまとめる作業をしていて感じている。
僕は、適応症がないのに使われていることそのものは悪いことだとは思わないが、もし、その適応外使用が有効なものであるならば、しっかり有効であることがわかる資料はほしいものである。
患者発の治療効果判定データベースとしてPatientsLikeMeのようなサービスが普及すると、民間療法の意外な効果もしくは無駄が、浮き彫りになってくるのかもしれない。